Mac App Storeは非常に危険です!!

昨日、待望のMac App Storeがオープンしました。

Mac App Storeのイメージイラスト

日本時間の7日2時と伝えられていたものの、6日の23時前にはすでにMac OS X 10.6.6へのアップデータがリリースされていました。これをインストールするとDockの左から2番目にMac App Storeのアイコンが追加されます。

Mac App Storeのアイコン

さっそく起動してみるとiTunes 10に続いてタイトルバー左上がまた見慣れないボタン配置。古くからのMacユーザとしては違和感を受けるのですが、そこはまあいいか。

タイトルバーの左上

さすがにアプリの品揃えはまだ寂しく、噂されたiWork ’11も間に合わなかったのか、Keynote、Pages、Numbers、どれも現行バージョンでした。まあ、ラインナップに関しては次第に充実していくはずなので気長に見守りましょう。

さて本題。Mac App Storeをちょっと使ってみて問題、しかも深刻だと思う点を見つけたので報告します。それは「高価なアプリを無意識に買わされてしまう危険性がある」です。

まず手始めに「Solitair Gratest Hits」を落としてみました。無料アプリですがApple IDとパスワードを訊かれ、それらを入力するとダウンロードが始まります。完了するとDockにアイコンが追加されアプリが自動的に起動したため、しばしお馴染みのカードゲームに興じてしまいました。

次に、これまた無料の「SketchBook Express」をダウンロードしてみました。再度Apple IDに対するパスワードを入力し、ダウンロードが完了。

さらに何かを落としてみようと「トップ無料」や「トップ有料」のカテゴリを物色し、何気なく「Apple Remote Desktop」をクリックしたところ、いきなりダウンロードが始まり、起動してしまいました。気になって「購入済み」を見てみると、やはり購入履歴が追加されています。買う気などなかったのに。無料アプリの場合はApple IDのパスワードを訊ねるくせに、9,000円もする有料アプリの場合はスルーとは何とも不条理な…。

もう少し詳しく言うと、「トップ有料」などのランキング表示エリアは幅が狭いため「Apple Remote Desktop」のように文字数が長いアプリにマウスカーソルをかざすと、このように表示が変わります。

隠しボタン非表示

↓↓↓

隠しボタン出現

つまり、アプリ名をクリックしたつもりでも、寸前に「¥9,000 購入する」ボタンが表示され、これをクリックしてしまったわけです。

それでも通常ならアプリの紹介ページに切り替わるので、そこで購入を踏みとどまれますが、iPhoneのApp Storeでも、一度Apple IDのパスワード認証を通過すると、その直後に別のアプリをダウンロードする際にはパスワードを訊かれませんよね。今回のケースもこれと同様のロジックで、直前にSketchBook Expressをダウンロードしていたため認証がパスされてしまったのでしょう。

これがiPhoneのApp Storeの場合なら、表示スペースとの兼ね合いもあって、「¥230」といった価格ボタンのタップ→「今すぐ購入」ボタンのタップ、という2段階構えになっていますが、Mac App Storeの場合、「¥9,000 購入する」ボタンをクリックしてしまうと、いきなりパスワード認証の工程に進んでしまいます。そのため先の理由で認証免除になっていれば無条件に購入手続きを踏んだと見なされるのでしょう。Macアプリ場合、数千円〜数万円という価格付けもありうるわけですから実におっかない話です。

それと、今回は買う気がなかったApple Remote Desktopが起動されたを見ていたので気付けたのですが、例えば該当の操作の直後に席を立ち、しばらく時間が経過して戻ってきたら、そのことに思いが至らないかもしれません。そうして後日、身に覚えのないレシートのメールが届き、代金が引き落とされると。

で、そもそも購入する気はなかったのでApple Remote Desktopはすぐに終了させ、購入をキャンセルしようと考えました。でもMac App Store自身にはそれらしい仕組みが見当たりません。ならばとAppleのサイトのサポートページを覗いてみるも、さすがにMac App Store用の問い合わせ先はまだ用意されていないようでした。

仕方なくiTunes Storeの問い合わせフォームに事の顛末を書いて送信。現在、返信を待っているところです。少々のやり取りと時間がかかるのはやむを得ないとしても、まさかこの理由(偶然起きたスキミング事故のようだ)による購入のキャンセルができないなんてことはないでしょうね?

図らずもMac App Storeを使い始めてから1時間足らずの内に「穴」を見つけることになったわけですが、これでAppleがどう対応してくれるのかや、前々から知りたかったアプリのライセンス関連の仕様の一端を把握することができるかもしれません。「返品」するにしてもアプリはMacにインストールされているわけですし、アクティベーションOFFなんかの仕組みも盛り込まれているのでしょうか。

差し当たりMac App Storeの有償アプリに関しては1ステップだけでは購入に至らないよう早急の改善が必要でしょう。

続報は追って書き込むつもりです。

MacのFront Rowの使い勝手を改善する

Macを買うとさまざまなアプリケーションがバンドルされてきます。本家なのでiTunesも最初から入っていますし、iPhoto(写真管理アプリ)、辞書(国語、和英・英和)、プレビュー(PDF簡易編集アプリ)なども付いてきて、およそ市販のソフトウエア製品を買う機会がないほどです。その点、Windowsはメーカーによってもマチマチですよね。

さて、Macの標準アプリの一つにFront Rowがあります。簡単に言うとMacをApple TVにするアプリでしょうか。Macに保存された音楽やムービーを再生できる他、ネットにアクセスして映画の予告編(米国の)を片っ端から観ることもできます。

Front Rowのアイコン

アプリを起動するとMacの画面が黒くなり、このようにFront Rowメニューが表示されます。一応キーボードでも操作できますが、別売のリモコンを使うとテレビ感覚で使えてとても便利です。

Front Rowの画面

さて、このFront RowはいかにもAppleのデザイン、わずかなリモコンボタンによる簡単メニュー操作で使えて良いのですが、一つ不満がありました。それはiTunesで管理している動画にアクセスできない点です。いや、できるのですが、iTunesで録画番組名ごとに的確に分類していても、 Front Rowではすべて「Movies(ムービー)」メニュー下にフラットにリスト表示されてしまうのです。 そのため何百、何千も動画をコレクションしていると検索が著しく悪くなってしまいます。

で、これがずっと不満だったわけですが、実に簡単な方法で解決できることに気付きました。具体的には以下の通り。

  • Finderで下記のフォルダのエイリアスを作って「ムービー」フォルダ内に入れる。

ミュージック > iTunes > TV Shows

こうするとFront Rowの「Movies(ムービー)」メニュー下に「TV Shows」が現れ、iTunesにおけるテレビ番組管理が忠実に反映されますね。

で、懸案事項を解決できた点は嬉しいのですが、Appleが最初からエイリアスを作っていてくれても良いような話だと思ったりもしました。

アップルは失敗を繰り返しアンドロイドに負ける?

週刊ポスト2011年1月7日号によると、かの大前研一さんいわく「アップルは失敗繰り返しアンドロイドに負けると予測」とのこと。まあ、そう言えば注目は集められるでしょうからね。でも、ずいぶん的外れ、というかどうにも蒙昧な論評…。 せっかくの機会なので少し反論しておこうと思います。

OSは搭載されるハードの数を拡大したところが勝つのである。

まず、この認識が前近代的。大前さんの中では、かつての「パソコン市場ではMicrosoftが勝者でAppleが敗者だ」というデータが更新されていないのでしょうね。でも現実はというと、Microsoftが新しいものを生み出す力を失って久しいのに対して、Appleは新製品によるスマッシュヒットを連発し続けています。パソコンの話に限っても、停滞感が漂う”勝者”Windowsを尻目に”敗者”Mac OS Xは次期バージョンを準備中です。いわゆるパソコンの時代を現代の前史と考えれば恐竜とほ乳類のように例えることができるかもしれません。恐竜の時代は長かったものの、細々と命を繋げてきた方が後々繁栄を遂げるのだと。

ジョブズがスマートフォンで勝者になりたいなら、iOSをアンドロイドと同じくオープンソース、あるいはそれに近い方式にして誰でも自由に使えるようにし、SIMカードもフリーにしてユーザーがキャリアを自由に選べるようにすべきなのである。

これまた数を獲った方が勝者という古くさい硬直した考え方ですよね。確かに数字の上ではアンドロイドがiPhoneを圧倒していくでしょうが、そのアンドロイド陣営のメーカーは果たして成功者でしょうか?Appleよりも大きな利益にあずかれるとでも?Googleにいたっては端末のOSがiOSだろうがAndroidだろうが構わないわけですし。

しかも「iOSをオープンソースに」って、正気の分析とも思えない。そうやってiPhoneの世界観を無軌道なものにして、かつ粗悪なiPhoneもどきを乱造させるべだきとでも?まるで「程度の低い悪魔の囁き」みたいです。それこそジョブズに鼻で笑われそうな。

で、実際のところ「比較的マイノリティの座に追いやられるAppleが巨額の利益を得続けるのに対し、アンドロイドを採用したメーカーの収益性は…」という状況になるのではないですかね。Macに勝ったはずのWindowsを採用するメーカーはどこも儲かっていないのと同じ構図です。

まあ、何というか、大前研一さんはこの世界の論評するには相応しくない人物なのでしょう。いや、これを真に受けてしまいそうな読者に向けて、あえてトンデモな説を唱えてくれる人として編集部が白羽の矢を立てたのかな。

iTunesの映画配信はアンチBlu-rayの表明だ

グラン・ブルー 完全版&オリジナル版 -デジタル・レストア・バージョン- Blu-ray BOX 【初回限定生産】マレーシアへの旅行中はインターネットなし生活だったので、日本に帰ってきて初めてiTunesで映画配信サービスが始まっていたことを知りました。

差し当たり映画の品揃えは予想以上に多かったものの、まだまだ不十分な感は否めません。

iTunesの画面
いきなりグラン・ブルーが入っているところなんか渋いなぁ…

とは言え、こうして口火が切られた以上、流れは止められないでしょうね。特に近所にDVDレンタル屋さんがない地方なんかでは重宝されそうです。Apple TVは8,800円と安価ですしね。願わくばDVD化されていないVHSオンリーのタイトルや80年代のミュージッククリップ各種が販売されるようになってくれると嬉しいのですが…。

さて、AppleがBlu-ray陣営に名を連ねてから久しいものの、MacへのBlu-rayドライブの採用はいっこうになされてきませんでした。まだDVDよりも高価だということもありましょうが、おそらく最大の理由は「インフラさえ整えばネット配信の方が好まれるはず」と踏んでいたからなのでしょう。いや「iTunesの普及度を活かしてネット配信に誘導した方がAppleとしては断然美味しい話だから」という思惑と言った方が妥当かな。

加えて先に発売されたMacBook AirにはOSの再インストール用USBメモリが同梱されています。また、年明け早々にもMac App Storeが開始される予定です。ならば、今後発売されるMacの一部、もしくはすべての機種が光学ドライブを搭載しないで出荷されるようになるかも知れません。来夏のMac OS X 10.7 Lionにしても、USBメモリ版かダウンロード販売(別途外付けストレージが要りそうだけど)のみで提供される可能性もあるでしょう。コストは上がるものの、CD-ROM/DVD時代の終焉を演出する効果が見込めますので。

また、Appleがmobilemeとは比べ物にならない大々的なクラウドサービスを開始するのは時間の問題とも見られています。確かに映画なら個々人のHDDに保存させるのではなく、クラウド上に置いて閲覧件を買ってオンデマンド的に使ってもらう方が合理的で、かつ顧客の繋ぎ止めにも有利ですよね。

ともかく、いよいよAppleはBlu-rayというか光学ドライブの類いをバッサリ切り捨てに掛かっているのだと私は思います。

グラン・ブルー 完全版&オリジナル版 -デジタル・レストア・バージョン- Blu-ray BOX 【初回限定生産】

iPhoneは時限爆弾である説

いや、iPhoneが爆弾になるということではなく、そう遠くない将来、市場である種の破壊力を発揮しうるのではないかという話です。

最近、とある著名なITジャーナリストの談として、昨年のiPhoneの国内販売数は、docomoの売れ筋機種1位~5位の総数とauのそれの合計よりも多く、今年はもっとハイペースで売れているのだと聞きました。Softbankは数を公表しませんし、それが本当かどうかは私には確かめようがないのですが、確かにそんな感じの爆発的なヒット商品になっている気がします。電車内でもiPhoneを手にする人をやたらと見かけるようになりましたし、私の周りでも古くからのdocomoユーザでiPhoneは買いそうになかった人までが買っていますので。毎月発表されるSoftbankの純増数の大半をiPhoneが占めているのではないかとも思います。

ならば、この先Softbankのインフラが改善され、何らかの手段で赤外線通信やおさいふ機能やらが実現されようものなら、これまで2台持ちで様子を見ていた人が、いよいよ堰を切ったようにiPhoneオンリーに切り替え始めるんじゃないでしょうか。

だとすると、docomoやauは後退戦を余儀なくされるかもしれません。まあ、だからこそSoftbankを含む三社ともスマートフォンに注力してきているのでしょうが。2台持ちでもiPhoneを止めてガラケーに戻る人はあまりいないでしょうから。

でも、このiPhoneの売れ行きは、将来の勢力図の塗り替えに大きな力を発揮しうるのではないかと思えてきました。