劇場版『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』

2025佐賀インターナショナルバルーンフェスタの翌日、劇場版『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』を見てきました。新百合ヶ丘周辺には上映館がないので、公開開始から一週間経っても見そびれてたから、いい機会だろうと。

せっかくなら佐賀県内の映画館でと思わなくもなかったけど、わざわざ出向くのが面倒だったので実家最寄りのシネコン、イオンモール筑紫野に。ここは大きめのイオンモールで、行くといつも迷子になりかけるのですよね。

ちなみに「ゆめぎんが」は佐賀県武雄市にある県立宇宙科学館の名前です。

以下、ネタバレを含みます。

劇場版『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』公式サイトの画像
本作では伝説の山田たえが大活躍します

まず、これから映画を見るのであれば、『ゾンビランドサガ』と『ゾンビランドサガリベンジ』は必見です。じゃないと楽しめないでしょう。

ストーリーは、『ゾンビランドサガ』と『インディペンデンスデー』と『エイリアン』と『ワンパンマン』をミックスした感じかな。

2025年、紆余曲折の末に何故か佐賀で開催されることになった万博。その開幕の直前、佐賀および世界各地の上空にエイリアンの宇宙船が襲来。侵略が始まり、これをフランシュシュの面々が迎え撃つというもの。ゾンビランドサガリベンジのラストシーンからして、誰もが予想したであろう展開ですね。

SAGA EXPO

そもそもが第二の生命を得た不老不死のアイドルグループが主役なんで何でもありなのだけど、よくもまあこんなはちゃめちゃな話に…。

作中、最も印象深いのは「伝説の山田たえ」の伝説たる所以が少し明かされること。どうやら生前は「佐賀の存続を脅かす勢力」に対抗するレジスタンスのエージェントだったようで。しかも巽幸太郎の先輩に当たるという。紺野純子を知ってたので昭和の頃の人か。

そして今回、エイリアン線の動力源(?)のパワーストーンを体内に取り入れたために、本来の自我を取り戻し、超優秀なレジスタンスエージェントとして力量を発揮します。

そんなわけで、すったもんだの末、フランシュシュとレギュラーキャラ総力でエイリアン船を撃退するのだけど、気になるのは続編があるかどうか。願わくばテレビアニメの第3期を望みたいところです。

ド田舎芸人

アメトーークド田舎芸人

7月24日(木)、アメトーーク『ド田舎芸人』が放送されました。

アメトーーク、近年は芸人の内輪ネタに終始する回も多くてあまり見なくなったけど、今回はどぶろっくが出てるので見てみました。何しろ私の実家があるのも佐賀県三養基郡基山町だから。ちなみに基山町出身の有名人は他にも原泰久氏(キングダムの作者)、巨人軍の長野外野手、ソフトバンクホークスに移籍した濱口投手らがいます。

で、番組を見た私の感想は「どぶろっくがド田舎を主張するのはおこがましい」です。「ずいぶん背伸び(?)してるなぁ」と。

いや、もちろん基山町は大して栄えてないし、平地は低層の住宅と田んぼばかりだけど、その一方でマックスバリュやスターバックスが町内にあり、大手コンビニも点在しています。そして快速が止まるJRの駅から博多まで25分。しかも車で15分圏内には以下の商業施設も。

つまりは典型的なベッドタウンで、近隣までちょっと足を伸ばせば大抵のものは手に入る立地です。

また、コカ・コーラボトラーズジャパンや伊藤ハムの工場などもあるので、雇用の地にもなっていて、人口も微増中。

野生動物なんてまったく見かけないし、これでド田舎と主張するのはどうかと。

そもそも「ド田舎」の一般的なイメージは「市街地から遠く、自然豊かで人口が少ない場所」ではないかと。第一次産業が主で、商店にしても知らない名前の個人経営のお店が少数あるぐらいの。

でも基山町はそんな感じではないので、どぶろっくは「偽装ド田舎芸人」ですね。田舎度エピソードも弱かったし、員数合わせに呼ばれたのかな。「佐賀ならド田舎で通じるだろう」と。そこそこ売れてる芸人じゃないと番組企画が成立しないから。

DramaBox

いつ頃からかYoutubeを見ているとDramaBoxというビデオ配信サービスのCMを頻繁に見かけるようになりました。どうやら中国系のサービスみたいですね。

コンテンツの視聴は有料だけど、各作品の冒頭10話ぐらいは無料で視聴できるほか、CMを見るなどいくつかのタスクをこなせばその都度アプリ内コインを貰え、それで有料エピソードを見られます。どれも1話が2分ぐらいです。

まあ、無視しても良かったのだけど、内容が珍妙なので『天帰』(全120話)と『私の最強彼氏』(全90話)を見てみました。

以下はネタバレを含みます。

DramaBoxの『天帰』と『私の最強彼氏』

『天帰』も『私の最強彼氏』も俳優の多くが重複しているので混乱しそうだけど、主人公の青年が工場の作業服を着ているのが『天帰』で、質素なジャケットを着てるのが『私の最強彼氏』ですね。

また、主人公の名前は『天帰』が「小林天斗(こばやしたかと)」で『私の最強彼氏』は「小川遠也(おがわとうや)」と日本名だけど、これは日本語吹き替え用の設定で、建物やら各種備品、人々の行動パターンも中華のそれです。地名も「長野県」と日本風だったり、そうでなかったり。

そしてストーリー運びは両作品とも同じです。『天帰』の方は、幼少の頃に重病の母親と生き別れて天涯孤独な小林天斗が実は大富豪の御曹司だったと判明するのに対し、『私の最強彼氏』の小川遠也は交通事故で昏睡状態となり、のちに目を覚ます大富豪の御曹司。

さらに、小林天斗は務める工場の上役や地元の名士らから「貧乏人」と、小川遠也も彼の正体を知らないものたちから「廃人」と罵られるも、その都度味方が現れて攻守が逆転、すると相手側にもさらなる味方が付いて再逆転、今度は主人公にも援軍が現れて再再逆転の繰り返し。その際、主人公と敵対する連中は相手がどんな人物か確認しないのですよね。

その上、連中は金持ちっぷりを誇り、それが親戚だと自慢し、格下と看做した他者には何をしても許されるかのような言動を繰り返します。やたらと土下座を要求し、相手を引っ叩くし。

そうやって散々話を引っ張った末に、実は主人公の青年が巨大企業の社長と軍のお偉いさんの跡取りだと知らされ、皆が恐れ慄くという。

これ、中国人ならリアリティを持って受け入れてるのでしょうかね?

いや、きっとそんなことはなかろうて。中国の視聴者も珍妙でチープなストーリーだと思いながら、割り切って見ているんだろうな。

SUPERBOWL LIX on DAZN

SUPERBOWL LIXをDAZNで観ました。この試合だけなら140円です。

SUPERBOWL LIX on DAZN

英語チャンネルと日本語(各国語)チャンネルがあるのでテレビ2台で両方とも観ることに。

英語チャンネルは名物のCM付きです。

SUPERBOWL LIX on DAZN(English)

中でもMountain DewのCMが最高でした。

英国人シンガーのSEALがSEAL(アザラシ)になっているという…。

対して日本語チャンネルはCMなし。かつてのNHK BSみたいな放送でした。

SUPERBOWL LIX on DAZN(Japanese)

よって英語版を見つつ日本語の解説を聴きながら観戦しようかと思ったけど、日本語版は15秒ぐらい遅れますね。

なお実況では「日本語チャンネルではハーフタイムショーはなし」と言っていたけど、そんなことはなくちゃんとケンドリック・ラマーらのパフォーマンスが放映されました。

で、肝心の試合はイーグルスの大勝。延長戦までいった昨年とは大違いのワンサイドゲームでした。

チーフスはマホームズ率いるオフェンスが機能しないし、ディフェンスも堪えられずに前半だけでイーグルスに大量得点差をつけられてあっさり敗退。三連覇に挑んだチーフスは徹底的に対策されていたようです。

SILO

AppleTV+の全作品が視聴可能なオールアクセスパスで見始めたのが一番人気の『SILO』。AppleTV独占作品です。

以下、ネタバレを含みます。

サイロ、無料トライアルの案内画面

舞台は未来のアメリカのどこかかな。約1万人が「サイロ」と呼ばれる高層の地下構造物内で暮らしており、外界とは完全に断絶状態。外の様子は定点カメラのぼやけた風景がカフェテリアの窓型スクリーンに映し出されるだけ。住民には厳しい産児制限が敷かれています。

PCは幾らか使われているもののブラウン管一体型で、テクノロジーはすっかり衰退している様子。そしてサイロの歴史が始まったであろう140年前よりも昔のことは隠蔽されており、もはや知るものもおらず、遺物の所持も禁じられています。

そんなサイロでの禁忌事項の一つは「外に出たい」と口にすること。この禁を破ると、防護服を着せられてサイロ外側の「清掃」を命じられます。ただし、防護服を着ていようとも外界で人間はどれほども生きられないようです。

そこまで知って思い出すのが映画『Island』。あちらも核戦争後に生き残った人類が外界とは隔絶されたハイテク施設における厳しい管理下で生活しており、時折実施されるくじに当たった者だけが世界で唯一放射能汚染を免れた「アイランド」と呼ばれる安住の地に移住できるという話。ただし、その実態は核戦争など起きてなかった外界のクライアントからの依頼で臓器移植用のクローン人間が育成されているというおぞましいものでした。

まあ、『SILO』が『Island』と同じ話であるはずがないし、配信ドラマなのでストーリーがじっくり進みます。下層階で蒸気発電設備のメンテにあたっていたジェシカ・ファーガソンが演じる主人公の機械工が成り行きで保安官に抜擢され、陰謀に巻き込まれ命の危機に迫られながらサイロの隠蔽された謎に迫っていきます。

もっとも私が見たのは第一シーズンの9話まで。最後の1話と第二シーズンが残っているし、ひょっとして第三シーズン以降もあるのかもしれないけど、詳しいことは知りません。

それでも私の感想は「面白い」、さすがランキング1位作品ですね。それなのに風評を聞いたことがなかったのは、配信サービス乱立時代だからかな。