ALIEN INVASIONをコンプ!

私は新しいゲームの類いは滅多にやらないのだけど、この春、ついつい手をつけてしまいました。ALIEN INVASION(エイリアン・インベージョン)です。

ALIAN INVASION RPG IDLE SPACE

きっかけはYoutubeのCMで紹介されていて「人間食べるの大好き」というセリフが気になったこと。ユーザーは触手がいっぱいのエイリアンを操って周りの人間を吸引して食べまくり、力を増しながらより強い敵キャラを倒していくアクションRPGです。

なお、このエイリアンは星野之宣作『コドク・エクスペリメント』に登場する異性生物「デロンガ」そっくり。モチーフにしたのでしょう。

星野之宣『コドク・エクスペリメント』

アマゾンのストアバッヂ

さて、このゲームの特徴は思いっきり単調な点。レベル10までは新ステージが解放されるボーナスがあるものの、レベル11以降(MAXは15)はひたすら経験値稼ぎが続きます。そうして最初は倒せなかった敵キャラも次第に苦もなく倒せるようになるけど、もはや新しい要素はありません。

そんなわけで、半年ぐらいチビチビと進めて、ようやくコンプリートしました。といってもエンディングなどはなく、新しいイベントやステージがない状態までやり終えたと言う意味です。

以下、終盤の特徴的な展開をいくつか紹介します。

ポータル

冬のゾーンでまず目につくのがポータルでしょう。5箇所だったかのアンプを停止させ、かつリアクターを安定させるためにたくさんの経験値を稼ぐ必要があります。

ALIAN INVASION 冬のゾーン右上の「ポータル」
異界の芋虫の足が見えてきたところ

リアクターが不安定なままポータルを開こうとすると異界の凶暴な芋虫が召喚されてきます。

ポータルの説明には「他の世界を探索してください。将来的に利用可能になります」とあるので期待してゲームを続け、ある程度進めてから試すと紫色の人間が召喚されてきて、グリーンの宝石を10稼げるようになりました。

ALIAN INVASION 冬のゾーン右上の「ポータル」を開いたところ
異界から紫色の人間が召喚されたところ

鍵を背負った黄色い巨人

冬のゾーンの右上、鍵を背負った黄色い巨人が待ち構えています。この巨人がやたらと強いので倒したらいいことがあるに違いないと思っていたものの、一定時間ごとにグリーンの宝石を算出(MAX20個)する「秘密の鉱山」が現れただけでした。

ALIAN INVASION 冬のゾーン右上の「秘密の鉱山」
秘密の鉱山は一定時間ごとにグリーンの宝石をMAX20個算出します

でも、ドラクエなんかと同様、ゲームが進むとゲーム内通貨はいらなくなるのですよね。

最後のミッション

事実上、最後のミッションになるのが冬のゾーン右上の「520T」ボタンでしょう。シルバー(五角形)の冬の宝石を520T分集めないと推せません。黄色い巨人がいる場所のそばにあります。

ALIAN INVASION 冬のゾーン右上の「シルバー520Tボタン」
これを押せば何かいいことが起きるかと思いきや…

520Tは途方もない数値だけど、このゲームはある程度強くなると、対象の人間なりモンスターが登場する場所にエイリアンを放置すれば勝手に宝石やアイテムを稼いでくれるので、断続的にゲームを起動しては放置を一週間ぐらい続けてようやく520Tが貯まりました。

そうしてボタンを押したものの、深緑色の人間が現れただけ。吸収したらゴールド(六角形)の冬の宝石をくれるけど、もうどれだけ宝石を集めても新しい展開が起きる仕組みが見当たりません。

ひょっとしてポータルを通って別世界探索にいかれるようになるかと思ったものの、ポータルは以前のまま。どうやらまだ用意されていないようです。ならばこのげーむはここで一旦完了ですね。続けることはできるけど、新展開はおそらくありません。

何ヶ月後かに起動したら、自動アップデートによって別世界ステージが盛り込まれているだろうか…。

到津の森公園

先日の帰省旅、小倉で一泊したのでどこに行こうかと思ったけど、前回は猫目当てに離島に渡ったら帰れず野宿する羽目になったので、今回は陸続きの動物園に行くことに。到津の森公園(いとうづのもりこうえん)です。小倉駅からは徒歩で1時間半ぐらいだからウォーキングにはちょうどいいかと。

のんびり歩いて目的地に到着。

北九州小倉の到津の森の入り口
「いとうづのもりこうえん」と読みます。

園は緩やかな丘陵になっていて歩き甲斐があります。動物飼育展示の規模感は福岡市動物園と同じぐらいかな。

最初に目についたのはワオキツネザル、クロキツネザル、クロシロエリマキキツネザルのエリア。写真は撮り損ねたけどキツネザル類が縦横無尽に動き回っていました。

レッサーパンダとアライグマが隣り合ったコーナでは、何となく似ている両種を見比べられるのだけど、ぜんぜん違いますね。

他にもマンドリルが飼育されていました。私は初めて見たかも。思ってたより小柄だったなぁ。

そして一番の見せ場はやっぱりアジアゾウかも。そばで専用の餌が売られていて、竹竿の先に刺して差し出すとゾウが鼻で器用に受け取って食べます。

北九州小倉の到津の森の象の餌付け体験

これで思い出すのは50年ぐらい前の福岡市動物園。展示場から客までの距離がずっと近くて、客が持参したビスケットなんかを手渡しで自由にあげていました。まあ、動物園の設計や動物の健康管理が緩かった時代の話です。

blogが表示されなくなった

先日、このblogが表示されなくなりました。下図のようにそっけないメッセージが出て。

blogが表示されなくなった時の画面

リンクを辿ってトラブルシューティングの方法を読んでみたけど、対処方法は解らず。

そこで「このサイトで重大なエラーが発生しました」でweb検索してみたところ、たくさんヒットしますね。どうやらphpのバージョンが影響しているようで。確かに、直前にLOLIPOPのレンタルサーバーでPHPのバージョンを上げたところでした。

ならばとLOLIPOPにログインし直し、変更したPHP設定を少し古い別のバージョンに変更したら、blogが再び表示されるようになりました。

いやぁ冷汗ものです。私はWordPressを独学で習得したため必要最小限のことしか把握しておらず、トラブルの発生パターンや深刻度がよく解っていないのですよね。

まあ、最悪blogを捨てることになっても、それはそれで解放された気になるかもしれないけど、せっかく作った写真ギャラリーやら過去の日記などがなくなるのは終活みたいで寂しさを感じるかもしれないなと。

デューン 砂の惑星 PART2の感想

ずっと楽しみにしていた『デューン 砂の惑星 PART2』が公開されたので観てきました。

以下、ネタバレなので気になる人は読まないでください。

デューン 砂の惑星 PART2

私の感想は「これでいいのか?」です。何だろう、満足感はあまりなかったなぁと。どうりでシネコン内の割り当てが中規模スクリーンだったわけだ。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督はPART 3も作りたいと言ってたけど、どうだろうな。これ、大ヒットはしなさそうだもの。三部作は三作目がコケるのが定番なのだけど。

私の不満点、まず暗い映像の場面が多いこと。ブレードランナーも前作もそうだったし、いかにもヴィルヌーヴの映像なのだけど、眠気を誘われるのですよね。

次にナビゲーターが登場しなかったこと。元は人間だったもののメランジの大量摂取によって異形のミュータントと化し、引き換えに宇宙船の恒星間航行を可能にする超能力を授かったナビゲーターは、サンドワームに次ぐ本作のマスコットキャラクター(?)なのに。ヴィルヌーヴの趣味には合わなかったのかな。そのためか何故メランジが全宇宙で最重要物資とされているかの言及もなく、大航海時代の胡椒みたいな嗜好品扱いになっているような。

同じく、アリアも産まれて来ず、成長した姿が予知夢のようなヴィジョンで登場しただけ。胎児の段階ですでにベネ・ゲセリットの叡智を発揮するアリアは、母の口を通じて意思を伝えるのみで味気ない。

他にも、声を破壊力に変えて発射する兵器も出てきませんでした。あれがポール率いるフレメンの戦い方だと思っていたのだけど。

そして極め付けの「これ、要るか?」と思ったのがポールの血筋。実は母のジェシカが宿敵ウラジーミル・ハルコンネン男爵の娘だったという。でも、そもそもジェシカがベネ・ゲセリット結社から娘を産むよう指令を受けていたのは、ハルコンネン家に嫁がせて両家を和睦させ、コントロールしようという計画だったんじゃないかと。その設定がまるっきり崩れてしまいます。原作でもそうだったっけ?

そんな感じで、なんか期待していたのと大きく違ったのですよね。私が原作小説を読んだのは何十年も前であまり覚えていないし、原作と違うからどうこうと言うつもりはないのだけど、何というか、SFっぽい展開を削って原始宗教風の人間ドラマに振り切っているような。

それで思い当たるのは私がSF好きながらスターウォーズシリーズが苦手なこと。あちらもSF的な舞台装置たっぷりなのに、どこか歴史ドキュメンタリーみたいで眠くなってしまいます。ヴィルヌーヴ版のDUNEも人間社会の営みや関わり合いに強くフォーカスした救世主物語然としているため、個人的には何だか物足りなさを感じてしまったんじゃないかと。

でももまあ、音声兵器は登場しなけど水遁の術ならぬ砂遁の術で砂に身を潜めて敵を迎え撃つ忍者風ゲリラバトルは見応えがあるし、何世紀にも渡り救世主の降臨を待ち望む信仰心が篤い民族の営みや団結、蜂起への道のり、ポールのカウンターパートであるフェイド=ラウサ・ハルコンネンの異常性などは丁寧に描かれているので、奇抜なSF要素よりもヒューマンドキュメンタリー、あるいは宗教の始まりの物語が好きなら楽しめるのかも。そういう人が多ければ本作もヒットして三作目にも繋がるでしょう。ハリウッドは弾切れっぽいし。

実はこの日、Youtubeに上がっている「Lynch’s DUNE The ultimate workprint」 リンチ版「砂の惑星/デューン」を予習がてら観てから行きました。

かつてのリンチ版、尺の都合でプロデューサーにカットしまくられて興行的には失敗したけど、このバージョンは未公開シーンを足して、より完成形を目指したもの。おかげでストーリーを把握しやすくなっています。もちろんナビゲーターもアリアも、リンチ自身も出てくるし、リンチ監督特有の悪趣味さもたっぷりで見ごたえあり。ちなみに私が犬のパグを始めて見たのがこの映画でした。

最後にヴィルヌーヴ版、ジョシュ・ブローリンが演じるガーニー・ハレックが演奏していた楽器の音色は、リンチ版でパトリック・スチュワート(ピカード艦長になる前の)が奏でていたものと似ています。トリビュートかな。

ダンジョン飯が完結

人気漫画『ダンジョン飯』の13巻と14巻が発売されてから一週間ほど経ったので感想でも。以下、ネタバレを含みます。

ダンジョン飯14巻の表紙

いやあ見事な終わり方でした。12巻までに大風呂敷を広げまくってどう決着をつけるのかと思っていたのだけど。

積み残してた大きな課題は以下。

  • 翼獅子=悪魔を退治する
  • ファリンを生き返らせる
  • 人種間の極端な寿命差をなくす

他にも「イヅツミの呪いを解く」ってのがあったけど、まあ本編には不必要だし、ひょっとしたら外伝として先々描かれることがあるかも。

悪魔退治はいかにもダンジョン飯らしい展開で決着しましたね。ライオスが迷宮の主になって悪魔に脅かされない世界を望むところまでは予想通り。というか誰でも思いつく展開だけど、当然ながらそこでは終わらず。悪魔の口車に乗せられたライオスは魔物への変身願望を果たすことに。

それでも結局はライオスの生き物への理解の深さ、周到さが勝ちを呼び込みました。悪魔はライオスを「欲望を消化できるモンスター」に変えてしまい己の底なしの食欲を食われることに。そう、無敵の悪魔を倒す術も「食べる」だったとは、話の作り方が見事です。

ファリンの蘇生にしても、どうにか悪魔の力を利用して人間に戻すのかと思いきや、例の完食作戦でもって竜部分をみんなで食べて大宴会。ブレないですね。竜を完全には取り除けなかったせいで生き返ってもところどころに羽毛が残ったものの本人は意に介さず気に入るという。

ただし、マルシルの人種間の寿命差をなくす願望は、彼女が他者の死を受け止める心構えで消化。その思いはヤアドにも「昔は死んで全部失うのが怖かったけど」と代弁させています。このへんの演出も上手いよなぁ。

そうそう、ライオスに向けられた「一番の望みは叶わない」という悪魔の呪いは「ファリンの蘇生失敗」ではなく「魔物が寄り付かなくなる」というものでした。なるほどね。

そして本編最後の一コマにも、食へのこだわりを説いた悪食王ライオスが「今日は何を食べようか」とコボルトの子供を抱え上げて周りを慌てさせるというオチが。

そんなわけで全編を通じて名作でした。年明け1月4日からアニメが始まるけど、そちらも見逃せません。後々、NETFLIXとかで実写化してもらえないだろうか。モンスターや料理はその方が見応えがありそうだから。