プロ野球のプレーオフ制度は実にけしからん

5年前の悪夢の再現。またもやシーズン優勝の福岡ソフトバンクホークスがクライマックスシリーズで千葉ロッテマリーンズに負けて日本シリーズへの出場を逃しました。よもや杉内がまたやられるとは。しかも、今回は一勝のアドバンテージもあったのに…。

まあ負けてしまったのはしかたがないのですが、やはり3チームによるプレーオフ制度に無理があるとは思います。休養が取れる優勝チームと、さらに戦って勝ち上がる必要のある2位3位チーム、いちがいにどちらが有利不利とは言えないものの、興行の観点からすると、頑張って優勝したばかりに2位チームよりも試合数が少なく出番とメディア露出が減って稼ぎそこなうというのはどうにも腑に落ちません。

かといってクライマックスシリーズへの進出権を4位チームにまで与えるのもさすがに無理がある気がしますし、いまさらクライマックスシリーズを無くすのも望ましくないので、やはりパリーグだけでも早急に8チーム制に移行すべきだと思います。

とはいえ急には無理なので、クライマックスシリーズ1stステージの日程で、優勝チーム対下位3球団選抜チームのドリームマッチを3試合組むというのはどうでしょうかね。選抜チームが勝ち越しても勝ち上がりはないものの勝利や活躍には賞金を出すことにして。選抜チームは感覚的にはNFLのオールスター「プロボウル」みたいな感じでしょうかね。選ばれることが名誉であり、シーズン直後の見せ場でもあるという。

そういうことを主導すべきコミッショナーって今誰でしたっけ?たぶん何もしてないんだろうな…。

Adobeにはもう付いていかれないかも

AdobeからAcrobat Xが発表されました。私もAcrobatは頻繁に使うのですが、正直ありがたくないアップグレードの連続に辟易しています。

まず不信感を抱かせてくれるのが発売時期とアップグレードの方針。AcrobatはAdobe Creative Suite(以後CSと表記)にも付属する製品です。そのAdobe Creative Suiteはこの春にアップグレードされCS5となりました。そしてAcrobat Xの発売は12月。開発スケジュールの関係でCS5には入れられなかったにしても、CS5の購入者には無償アップグレード権が供与されても良さそうなものです。

過去の例の通りAcrobatの新バージョンを含めたCS5.5が出るようなら、11月までにCS5を買った人はAcrobat 9、12月以降にCS 5.5を買った人はAcrobat Xを有することになり、仲間内でのバージョンの不一致という面倒なことも起こりかねません。それにCS5購入者に対して半年かそこらで最新版でなくなる製品を抱き合わせで売った点も腹立たしいところです。

それから悪意すら感じるのが製品案内にある64bitに関する記述。FAQには「Acrobat Xファミリーは64bit対応ですか?」の問いに「はい。」とあり、Windows環境では確かに64bit対応をうたっているものの、Mac OS X上で64bitアプリとして動作するかどうかには触れられていません。ということは、おそらく64bit対応はできていないのでしょう。だとすると、数千ページ規模のPDFを扱うと容赦なく落ちるという現象は相変わらず改善されていないものと思われます。Mac OS向けの体験版は用意しないとのことですし、ちゃんと「Macの場合は64bit動作に非対応」と書くべきでしょう。

もっとも、私はもうAdobeに期待することはあまりありません。既に所有する現行バージョンが使い続けられれば仕事には事足りますし、目ぼしいバグを潰さないまま、小粒で「そりゃ誰かは使うかもしれないけど…」的な機能追加とGUIの変更でアップグレード版とする手法には、ほとほと愛想が尽きました。

いっそのことAdobeはMicrosoftの傘下に入り、Adobe CSをWindows版のみで展開してくれてもいいとさえ思います。その際、Mac版チームを分社化してくれればもう言うことなし。各製品をWin版とMac版で同じように振る舞うようすることに相当な無理があるように見えますし、その際、割を食うのは決まってMac版なので。

ああ、だとすると私がAppleに期待するのはMac OS Xの遺棄でしょうかね。サブセットとして血を分けたiOSの方をMacで動作させるのに相応しいスケールに育て上げて、ソフトウェア開発に使えるAPIも一新し、あらゆるサードパーティ製アプリのリスタートを促すような。

αNEX-5用ハウジングのおさらい

9月前半に発売されていれば私も買っていたであろうαNEX-5用ハウジングの情報が出そろってきたので、ここいらでまとめておきます。 Seatoolは特に目新しい情報無し。 Seatool NEX-5用ハウジング サイトの記載も以前から変わっていませんね。撮影サンプルもコンデジと代わり映えしない写真ばかりの様な…。 何というか、こちらのメーカーはハウジングの入手を急ぐ場合と、他社からハウジングが出そうにない時には頼りになりますが、それ以外の場合はちょっと…。 次にACQUAPAZZA。ギャラリーページに一通りの写真が掲載されています。今気付いたのですが、このハウジングにはアクセサリシューがありませんね。まあ、ポールを立てるためのベースがあるので良しとするか。 ACQUAPAZZA NEX-5用ハウジング 興味深いのはαレンズ用のポート。

ACQUAPAZZA NEX-5用ハウジング(50mm)
50mmレンズ用
ACQUAPAZZA NEX-5用ハウジング(100mm)
100mmレンズ用

長っ。これだとバランスが…。まあ、それだけカメラ本体が小さいということなのでしょう。 でも、撮影サンプルにはなかなか良い感じの写真を載せていると思います。クマドリカエルアンコウは後ろ姿ですが、拡大すると肌の質感まで見て取れます。ピグミーシーホースも、私もこんな感じで撮ってみたいと思わせるものでした。 なお、製品の情報はメーカーよりもこちらこちらといった販売店のページの方が情報を拾いやすいかも知れません。 そしてNauticam。10月26日発売だそうです。当初7月とされていたので3ヶ月遅れですか。

Nauticam NEX-5用ハウジング

Nauticam NEX-5用ハウジング with Nikonos発売時期とオプションのラインナップが出そろった以外、特に目新しいニュースはありません。それにこんな写真(→)を見せられると、何だかガッカリしてしまいます。別にニコノスレンズが悪いわけではないものの、今となっては未使用品などは入手不可能に近いわけで、いくら専用のレンズが2種類しかないといっても、これを引っ張り出してこられてもなぁと。メーカーサイトの撮影サンプルも、あまりグッとくるものはありませんし…。 でも、来年あたりEマウント用のマクロレンズが発売され、対応レンズポートを用意したら、また評価は変わってくるかも知れません。 最後にAcuatica。こちらはカナダのメーカーのようです。日本にはまだ製品が入ってきていないのではないでしょうか。 Acuatica NEX-5用ハウジング(前面) Acuatica NEX-5用ハウジング(背面) 水深300フィート(約90m)まで大丈夫とのことですし、売価は$1,349(約11万円)とお安め。まだ10月15日に発表されたばかりでCAD画像の状態な上、レンズポートやオプションなどの情報が乏しいのですが、興味深く見守ってみたいと思います。

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さて、新たなファームウェアによってNEX-5でもAマウントレンズでAFが利くようになりましたが、その動作は遅いとの評判です。ならば、やはりこの機種はパス。欲しいタイミングで買えないとこうなっちゃいますよね。

で、私は一眼レフ系の水中カメラセットを買う気はあるものの購入候補がなくなってしまったのですが、来月17日からラスベガスで開催されるDEMAショーで何らかの新着情報が得られるのではないかと期待しています。どうやらAauaticaのハウジングも展示されるようですし。

できればα55用のハウジングをNauticam社が発売してほしいのですが、果たして定番のNiconよりもSonyの入門機を優先させるかどうか。直近のハウジングがCanon Eos KISS X4、Sony αNEX-5とローエンドを狙ったかと思えば、PHASE ONE 645DFなる超マニアックなカメラにも手を出していますし…。

チップの習慣もいいもんだ

日本に生まれ育った私にはチップの習慣がまったくもって身についていません。

聞いたところでは、どうやらチップとは我々が思いがちな臨時収入ではなく、あくまでも労働対価、見込み収入の一部なのだそうで。なるほど、何かをやってチップが得られないと、その短いタームは最低賃金労働っぽくなってしまうのかもしれません。

で、セブ島が属するフィリピンもアメリカによる占領を経た国なのでチップの習慣があります。とは言え日本人旅行者の私はついつい忘れがちなのですが、今回の旅では気をつけるようにしました。日本人はケチなのではなく単に習慣がないことはフィリピン人も承知しているはずですが、上手い具合に渡してあげられれば、旅慣れた人の印象を持ってもらえるかもしれません。

てなわけで、朝ダイビングに出かける際に枕の下に20ペソ札を忍ばせます。次の日も同様に20ペソを。

20ペソ札

さて、その日の夕方、ダイビングを終えて部屋に戻るとまだベッドメイキングの最中でした。ずいぶん悠長な仕事のペースてすが、そこはほらコンチキリゾートだから。

でも、私が部屋に入るなり、ベッドを仕込んでいたまだ10代半ばと思われるとても可愛い女の子が満面の笑顔で「アリガトー」と。初対面の第一声が「コンニチワ」でも「Welcome」でもなく謝意だったのは連日のチップのおかげかなと。

三泊計60ペソ(約120円)がどれほどの価値なのか解りかねるのですが(鶏の丸焼きが露店で一羽75~100ペソで売ってますね)、現地の人にはそれなりに使い出もあるのでしょう。

で、あんな子のくったくのない素敵な笑顔が見られるなら(普通のホテルでは、夕方にベッドメイキングの光景に出くわすことはなさそうだけど…)、あらかじめお札を崩し、少額のお札を切らさず、かつ置き忘れないようにするのは、意味があることなのだなと思った次第です。

やっぱ電子書籍ってダメなんじゃね?

私は会社の業務で電子書籍ビジネスを興味深く見守っているのですが、どうにも成功への道筋が見えてきません。中にはヒット作品も出るのでしょうが、電子書籍時代といえるものが本当に到来するかというと…。

例えば紙の本の世界では、近年のベストセラー書籍として村上春樹さんの『1Q84』が挙げられます。昨年5月の発売から僅か2ヶ月で発行部数200万部を超えたメガヒット作品ですが、ちょっと思うところが。2巻で200万部超なら購入者数はざっくり100万人。凄い数ですが、日本の総人口1億2,700万からすると1%弱。つまり品薄感も薄れてきたあの時点で99%以上の日本人は大人気作品を購入していなかったことになります。この割合は第3巻が加わった現在でもあまり変わっていないはずです。

もっとも実際には家族や友人、あるいは図書館から借りて読んだ人やBOOKOFFなどで中古品を買い求めた人も大勢いるはずなので読者の総数はもっと多くなりますが、それでも新品を購入した人は国民の1%程度。逆に言うと「超ベストセラー作品ですら、対象となる人口の1%にしか買わせる力がない」ということになりましょう。

他の例としては、確か『ハリー・ポッターと賢者の石(シリーズ第一巻)』が発行部数で500万部を超えていました。小中学生の必読書的なポジションになれば人口の5%くらいまでにはアプローチできる計算です。

もちろん中には村上春樹作品もファンタジー作品も読まないけど、日ごろから本を買うことに抵抗のない熱心な読書家という人もいるでしょうから正確な数字にはなり得ないのですが、これらの例を踏まえて言えるのは「実際にお金を払って本を買う人の割合は、全人口の内のせいぜい数%程度」ということではないでしょうか。そもそも本が次第に売れなくなってきたから出版不況と言われるのでしょうし。

これを電子書籍に当てはめてみます。仮にiPadが100万台売れているとして、1Q84クラスの本でも潜在的な購買層の割合が1%なら最大数売れても1万部。当然、他の本だと数千部、数百部といった規模に下がるはずです。

iPadの他にもいわゆる電子書籍端末は続々と登場してきます。データフォーマットを汎用性の高いePubにすればiPhoneやその他のスマートフォン、それにPCも電子書籍リーダーとしてカウントできるので母数はさらに大きくなりますが、人々はそれらを必ずしも書籍用として買っているわけではないので当てにはできません。

その上、紙の本との食い合いも起こります。なにしろ本一冊はiPadよりも圧倒的に安く、貸し借りやBOOKOFFなどに買い取ってもらうことも容易ですが、電子書籍では難しいものがあるので相変わらず紙の本の需要は根強いとも考えられます。

だとすると、もし電子書籍の品揃えが充実してきたとしても、それこそ紙の本の発行を中止にでもしない限り、いつまでたっても電子書籍からは十分と思えるだけの収益が上がるようにはならないのではないかと。現段階でそこそこ売ろうと思えば、SNS的なサービスとからめてコミュニティとして守り立てるといったことが必要になりそうです。またコストが嵩んでしまいますし、本を読んで楽しんでもらうというよりも、仲間内で盛り上がるためのネタの提供みたいな位置づけになってしまいます。それは悪いことではないでしょうけど。

いや、出版社各社が次第に体力をすり減らせていけば、どこかで電子書籍オンリーに切り替え、そちらの方が都合がいいということも起こり得るかも知れませんが。

ああ、でもKindleの普及度が高く、iBookStoreも開始されていて、しかも街の本屋さんも潰れまくっている米国などでは電子書籍は急速に発展していくのかも知れません。また日本は趨勢から取り残されるのだろうなぁ…。