SILO

AppleTV+の全作品が視聴可能なオールアクセスパスで見始めたのが一番人気の『SILO』。AppleTV独占作品です。

以下、ネタバレを含みます。

サイロ、無料トライアルの案内画面

舞台は未来のアメリカのどこかかな。約1万人が「サイロ」と呼ばれる高層の地下構造物内で暮らしており、外界とは完全に断絶状態。外の様子は定点カメラのぼやけた風景がカフェテリアの窓型スクリーンに映し出されるだけ。住民には厳しい産児制限が敷かれています。

PCは幾らか使われているもののブラウン管一体型で、テクノロジーはすっかり衰退している様子。そしてサイロの歴史が始まったであろう140年前よりも昔のことは隠蔽されており、もはや知るものもおらず、遺物の所持も禁じられています。

そんなサイロでの禁忌事項の一つは「外に出たい」と口にすること。この禁を破ると、防護服を着せられてサイロ外側の「清掃」を命じられます。ただし、防護服を着ていようとも外界で人間はどれほども生きられないようです。

そこまで知って思い出すのが映画『Island』。あちらも核戦争後に生き残った人類が外界とは隔絶されたハイテク施設における厳しい管理下で生活しており、時折実施されるくじに当たった者だけが世界で唯一放射能汚染を免れた「アイランド」と呼ばれる安住の地に移住できるという話。ただし、その実態は核戦争など起きてなかった外界のクライアントからの依頼で臓器移植用のクローン人間が育成されているというおぞましいものでした。

まあ、『SILO』が『Island』と同じ話であるはずがないし、配信ドラマなのでストーリーがじっくり進みます。下層階で蒸気発電設備のメンテにあたっていたジェシカ・ファーガソンが演じる主人公の機械工が成り行きで保安官に抜擢され、陰謀に巻き込まれ命の危機に迫られながらサイロの隠蔽された謎に迫っていきます。

もっとも私が見たのは第一シーズンの9話まで。最後の1話と第二シーズンが残っているし、ひょっとして第三シーズン以降もあるのかもしれないけど、詳しいことは知りません。

それでも私の感想は「面白い」、さすがランキング1位作品ですね。それなのに風評を聞いたことがなかったのは、配信サービス乱立時代だからかな。