冬の海への憧れ

私のダイビング仲間の何人かが伊豆方面の年末年始ツアーに参加しています。今夜は「年またぎミッドナイトダイブ」なんかが予定されているそうで。寒そ…。

もちろん私は不参加。ドライスーツを持っていないので。胸囲が110cmぐらいあるためレンタルというわけにもいきませんし。明日は新年早々ジムで筋トレ初めかな。片手30kgずつのダンベルベンチプレス。

さて、この冬も伊豆の海でダンゴウオの目撃情報がちらほら聞かれるようになりました。日ごろ数mmサイズの被写体を多く撮っている私ですが、3mmのウエットスーツしか持っていないので海でダンゴウオを見たことがありません。当然ウミウシが増えてくるさまや水温が低いときだけに見られる種類も。

ミゾレウミウシ
『人面ウミウシ』 私が見たことがあるのは温かい海の種類ばかり

私もドライスーツ(シェルタイプ)を持っていた15年ぐらい前はときどき冬の海にも潜っていたのですが、当時のウミウシは「ちっさいナマコ」みたいな扱いだったのでガイドも積極的に探して見せてくれるなんてことはなく、ほとんど見た記憶がありません。増してやダンゴウオなんて存在すら知らなかったし。

その後、筋トレで体が大きくなって着られなくなったのを機にドライスーツは手放し、以後もこしらえていません。

そうか、ダンゴウオか。ぜひとも私のD7000+クローズアップレンズで撮ってみたい気はします。確かにチャレンジのし甲斐がある被写体です。そして仲間の誰よりも上手く撮れる自信もあります。

ドライスーツをオーダーメイドで新調すると15万円〜。私は生来の暑がりで寒いのも割と平気(水温20℃なら3mmウエットで余裕)なためセミドライスーツやロクハンでも良さそうですが、セミドライで10万円〜、ロクハンだとその半額ぐらいでしょうか。ああ、ロクハンなら手が届かなくはないかな。

でも、幸いにして上司の理解があり休暇が取りやすい私は冬の海でお金を使うよりも、その何回分かの予算でもって南の海に赴く方に魅かれます。魚類発祥の地のフィリピンにはダンゴウオはいないけど、5mm大のカエルアンコウやピグミーシーホースなんかは見られるし。

それにまとまった人数が集まるイベント系のツアーなんぞに参加した日には、往々にして見たいもの撮りたいものに集中できない傾向が。チームにビギナーがいても無難なスキルまで達していればOKですが、講習生と一緒にされるのは論外です。他の客がいない平日に行けばリクエストも通って自由が利きますが、やっぱり休暇は南の海のバケーションのために残しておきたいのですよね。

うん、まとまった臨時収入でもない限り、やっぱ冬とか春の海には潜れないや。今のところそのあてもまったくないなぁ。さすがにスーツ類だと海外から安く輸入できないし…。

イソギンチャクモドキカクレエビ

イソギンチャクモドキカクレエビの写真。

イソギンチャクモドキカクレエビ1

このエビも撮るのが難しいですね。見通しの良いところにじっとしていてくれればいいのですが、指示棒でうまく誘導してもすぐさまヒダヒダの影に隠れてしまいます。

イソギンチャクモドキカクレエビ2

おまけにアカホシカクレエビ類ほどではないにしろ、体に透明パーツが多いので、カメラのオートフォーカスではピントが甘くなりがちです。

かといってマニュアルフォーカスのピント合わせを待ってはくれません。こういう被写体を撮るときは被写界深度の深いコンデジに戻りたくなります。Canon PowerShot S100を使ってみたいなぁ…。

隠れたエビを指示棒で引っ張り出すためにはカメラから片手を離さなければならず、手頃なポジションに来た瞬間を狙って撮影体制を取ろうとすると隠れて…。

いや、方策がないわけはありません。マニュアルフォーカスでピントを決めたらそのままロックして左手で指示棒を使います。そしてシャッターチャンクが来たらシャッターを切ります。その間はピントが外れがちになりますが、そこは自分自身が前後して調整すると。

理屈は解ってるんですがね。なかなか上手くいきません。やっぱ誰かに手伝ってもらうのが良さそうです。

2012年の政局展望

うん、来年の春には解散総選挙になりそうですね。別に私が立候補するわけではないけど。

昨日、民主党は消費税率を2014年4月に8%、15年10月に10%に引き上げる方針を決めました。どうやらこの政権は悪魔に魂を売ったようで…。

もはや国民の多くは将来の消費税増税は避けららないと思ってますよ。それでも賛成しないのは増税が嫌なのではなく「上げ損」になるのが解りきってるから。財政再建のためと言うのなら、ちゃんと増税の効果が上がるような条件づくりが優先かつ絶対条件であって、そちらは一切やられてないのですから。

では、なぜ野田総理以下の面々がダメージそっちのけで消費税増税に意欲的なのかは町田市在住のジャーナリスト町田徹さんが解説しておられました。不正確ですがこんな感じだったかと。

財務省の本分は財政の収支を取り繕うことで、増税によって国が疲弊しようともそれは自分たちの管轄外という意識なのです

彼らが職務に忠実なのは当然ですが、本来なら政治家が大局的に見て特定の省庁の突出を押さえ、経済や国民生活の実態とを踏まえて最良の解を得るべきなのに、野田総理は財務大臣時代に彼らからレクチャーされ、財務省のロジックを熱心にお勉強したらしくて…。

また、有識者とされる人たちが言う「1,000兆円もの借金を子や孫の世代に残して良いわけがない」という常套句も奇弁で、本当に後世に残してほしくないのは莫大な借金ではなく、経済発展の阻害要因の数々の方。借金の負担感は収入が増えれば軽くなるものだし、だいたい消費税率が上がればその負担は子や孫の世代も負うことになります。

結局のところ「増税の効果が上がるような条件づくり」や「経済発展の阻害要因」とは、役人や元役人の既得権に切り込むという話に尽きます。例えば、公務員宿舎を廃止するだけでも民間の不動産市場には追い風になるのに、それはせず税金で自前の宿舎を建ててしまうわけです。とっくに財政破綻状態の東電を破綻処理して新体制で再スタートさせようとしないのもそう。あるいはSoftBankに割り当てられそうな900MHz帯の周波数にしても、SoftBankから徴収する周波数の立ち退き料から270億円総務省の天下り団体に流すのだそうな。こんなことをやっていれば消費税の増税なんて焼け石に水です。駆け込み消費で1年だけは税収が増えるにしても、その後は凄まじいリバウンドに襲われます。

ということで、来年の春にも解散総選挙という運びになるでしょう。台風の目は橋下徹大阪市長と組んだみんなの党。選挙テーマは「行政のコストカット」ですね。言葉は違うかもしれませんが、今の国民は「破壊者」を求めていますので。

他方で民主党は悲惨なぐらいに議席を減らすことになりそうです。まあ、その前に党が大きく割れているかもしれませんが…。

キミシグレカクレエビ

キミシグレカクレエビの写真です。

キミシグレカクレエビ

「きみしぐれ」という単語は知らなかったので辞書で調べたら「黄身時雨」というものが見つかりました。和菓子のようです。ネーミングの語源がこれだとすれば、どこをどう見立てたのか…。

NEX-7用とV1用の水中ハウジング

歳の瀬になってFisheyeのサイトにNauticam製SONY NEX-7用とNikon 1 V1用の水中ハウジングのページがアップされました。

NEX-7用の方は海外の水中写真系サイトでちらほら見かけていたものの、V1用は私は初めて見ました。共に1月25日発売となっていますが、まあNauticamのことなので数ヶ月遅れるでしょう。

v1ハウジング

気になるV1用水中ハウジングの仕様ですが、アクセサリーポートから発光信号を横取りするのではなく、カメラに装着した外付けストロボ(スピードライト)の光をスルーさせるようです。筐体が大きくなるものの、コストが増す余計な回路や発光部を増やさない判断をしたようで。そのためハウジング単体でも接写なら外部光源なしで撮れますが、この通りデフューザー(拡散版)はやたらと大きくなってしまいました。

V1ハウジング(デフューザー装着)

まあそれ以外はいたって普通の造りですね。ビューファインダの窓も液晶モニタ用との一体型。マスク越しにちゃんと覗けるかは解りません。

かつては「水中カメラといえばNikon」だったのでNauticamがV1用の水中ハウジングを出すのは予想通りでしたが、果たしてそれが報われるかは疑問です。なにしろ対応レンズがまったく出そろっていないので。マクロレンズが追加される頃には後継のV2が発売されているなんてことは十分にありそうで…。

対応水中ハウジングが出るといってもV1は現時点ではダイバーにはちょっと勧め難いカメラです。