DramaBox

いつ頃からかYoutubeを見ているとDramaBoxというビデオ配信サービスのCMを頻繁に見かけるようになりました。どうやら中国系のサービスみたいですね。

コンテンツの視聴は有料だけど、各作品の冒頭10話ぐらいは無料で視聴できるほか、CMを見るなどいくつかのタスクをこなせばその都度アプリ内コインを貰え、それで有料エピソードを見られます。どれも1話が2分ぐらいです。

まあ、無視しても良かったのだけど、内容が珍妙なので『天帰』(全120話)と『私の最強彼氏』(全90話)を見てみました。

以下はネタバレを含みます。

DramaBoxの『天帰』と『私の最強彼氏』

『天帰』も『私の最強彼氏』も俳優の多くが重複しているので混乱しそうだけど、主人公の青年が工場の作業服を着ているのが『天帰』で、質素なジャケットを着てるのが『私の最強彼氏』ですね。

また、主人公の名前は『天帰』が「小林天斗(こばやしたかと)」で『私の最強彼氏』は「小川遠也(おがわとうや)」と日本名だけど、これは日本語吹き替え用の設定で、建物やら各種備品、人々の行動パターンも中華のそれです。地名も「長野県」と日本風だったり、そうでなかったり。

そしてストーリー運びは両作品とも同じです。『天帰』の方は、幼少の頃に重病の母親と生き別れて天涯孤独な小林天斗が実は大富豪の御曹司だったと判明するのに対し、『私の最強彼氏』の小川遠也は交通事故で昏睡状態となり、のちに目を覚ます大富豪の御曹司。

さらに、小林天斗は務める工場の上役や地元の名士らから「貧乏人」と、小川遠也も彼の正体を知らないものたちから「廃人」と罵られるも、その都度味方が現れて攻守が逆転、すると相手側にもさらなる味方が付いて再逆転、今度は主人公にも援軍が現れて再再逆転の繰り返し。その際、主人公と敵対する連中は相手がどんな人物か確認しないのですよね。

その上、連中は金持ちっぷりを誇り、それが親戚だと自慢し、格下と看做した他者には何をしても許されるかのような言動を繰り返します。やたらと土下座を要求し、相手を引っ叩くし。

そうやって散々話を引っ張った末に、実は主人公の青年が巨大企業の社長と軍のお偉いさんの跡取りだと知らされ、皆が恐れ慄くという。

これ、中国人ならリアリティを持って受け入れてるのでしょうかね?

いや、きっとそんなことはなかろうて。中国の視聴者も珍妙でチープなストーリーだと思いながら、割り切って見ているんだろうな。

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