近ごろは私もLINEを使わざるを得なくなりました。このblogにLINEのSNSアイコンを置いた手前、一応使える状態にしてみたところ、友人からiPhoneへのメールではなくLINEのメッセージが届くようになって。
でもLINEにはいまだに不信感が拭えません。韓国資本の企業だってのはさておき、どうもアプリの仕様や挙動が怪しく思えて。
私も個々の韓国人に悪感情は持っていないけど、何かの目的を持った集団となると理性を失い、手段を選らばなくなる傾向を感じます。竹島、従軍慰安婦、オリンピック競技…。
LINEの一番の問題は言わずと知れた名簿の流出問題。他者の友だちアカウントまで見えてしまう件ですね。親しい人たちだけに留めておいたのに、いつの間にか自身のアカウントが広く知れ渡ってしまうのはいただけません。これってもう解決してるの?
でも、もし直っていても、アプリを見た感じでは「厳格に設定したときに限り拡散させない」的な方針(意図的かつ的確に設定変更しなければ相変わらずダダ漏れになる)を採ってそうだし、そうじゃなくとも誰かがまだ古いバージョンを使っていれば媒介されてしまいますよね。
いや、そもそもの考え方がけしからんわけです。個人情報の扱いが神経質な時代にあって、予期しない拡散を企画者、設計者が考慮しなかったわけがなく、にもかかわらずアプリを広めるために確信犯的な手法を採ったわけだから。
ちょっと考えれば、アプリが起動されてアドレス帳を参照した際に「あなたのお知り合いの○○○○○○さんもLINEユーザーです。あなたのLINEアカウントをお知らせしますか?」と尋ねるようにすべきことぐらい解ろうはず。でも、あえてそうしなかったのでしょう。悪質だ。
それにアプリの使い勝手も悪いと感じます。
例えば4人でトークしていて、あるときその4人に私がグループ名を付けたところ、他の3人に「グループ参加の打診」みたいなメッセージが流れたそうな。つまり、グループとはラベル付けによるグループ表示ではなく、新規作成のグループアカウントみたいな扱いなわけだ。UI上そのようには見えなかったのだけど…。
その上、各人が参加を許諾しなければ参加扱いにならず古いトークも残ったままなので、さっさと全員が参加して乗り換えなければ、古いトークと新たなグループのトークで枝分かれしていきます。しかもメンバーは同じなのにトークの統合もできません。
他にもLINEにはゲームやらマンガやらを続々と追加してプラットホーム化を着々と進めているわけですが、どうにも薄気味悪さが伝わってきます。
とはいえ「無料通話&キャリアメールに依存しないメッセージ」という着眼点は良いので、もっと安心して使える同等アプリを他の企業が出してくれないだろうかと願う次第です。
一見、LINEは飛ぶ鳥を落とす勢いで人気も盤石に見えるかもしれませんが、黎明期において先に挙げたアドレス帳を拡散させるウイルス的な手法を使った前科(違法ではないけど)があるので、それが消せない傷となり、いざ有望な代替候補が現れれば雪崩をうって乗り換えられる可能性があります。よりセキュアな同等アプリが現れれば「乗り換えを機にLINE友だちを整理しよう」、あるいは逆に「LINE友だちを整理するために乗り換えよう」という流れが考えられるので。
また、「カジュアルすぎる」という理由でLINEを敬遠している人も少なからずいそうです。業務連絡にLINEってわけにもいかなそうだし。
例えば以下のような特徴を持つアプリ。 《アカウント管理》
- 自身のアカウントの存在を知らせる「なかま」を限定可能
- アドレス帳でチェックをつけた人はON。デフォルトはOFF
- 仮に自身のメールアドレスが漏れても、こちら側で「なかま」に指定しない限り相手からは見えない
- 「なかま」から外したら、新たな通話やメッセージ通信はできなくなる
- 自身の「なかま」の情報はいっさい他者に伝えない
- アカウント用のメアドを変更しても、過去のメッセージや通話履歴は引き継がれる
- 諸事情でメアドや電話番号を変えざるをえなくなっても、自身と「なかま」に不都合は生じない
《無料通話》
- 同じアカウントでも無料通話に使うデバイスは限定できる
- iPhoneはON、iPadとMacはOFFといった具合に
- 電話の相手ごとに着信音の鳴り分け設定が可能
《メッセージ》
- 同じアカウントなら複数のデバイス間で過去の送受信データを同期できる
- iPhoneで送受信したメッセージがiPadでもMacでも見られれる
- 検索が可能
- ラベル付けが可能
- cc、bccが可能
何のことはない。既存のIMAP対応メーラーを今風の吹き出し表示にして、無料通話機能と合体させたようなアプリですね。
このように「情報が漏れることがなさそう」「裏でも怪しいことをしていそうにない」「ビジネスシーンでも使えるかも」と思わせてくれる代替アプリなら、対LINEでもまだまだ勝算が見込めます。