Adobeからアンケート調査の依頼が届きました。普段ならこの手の面倒ごとは無視するのですが、今回は当たれば嬉しい額のQUOカードが提示されていたので答えることに。当選倍率0.019倍だけど。
指定のサイトにアクセスすると、使っているAdobe製品についてあれこれ訊かれたものの、どうやら核心は「あなたはどうなればサブスクリプションに参加しますか?」みたいでした。なるほどAdobeは最近パッケージ版を廃止してダウンロード販売のみにしたし、次のCreative Suite 7をどう展開するか思案中なのでしょう。
そのAdobeのサブスクリプションプラン『Adobe Creative Cloud』は、月額5,000円(Adobeの旧製品ユーザーは初年度3,000円)ですべてのAdobe製品の最新版が使えるというもの。Cloudといいつつアプリはローカル環境にインストールするのでオフラインでも使えるし、便利そうなクラウドサービスもいくつか提供されます。一見するとお得です。
でも、実際のところ使うアプリは各人で偏るのですよね。私のようにUIデザインやドキュメンテーションが専門なら、Illustrator、Photoshop、InDesign、それにAcrobatがあれば十分。その他のビデオやらオーディオ関連、あるいは動的なWebサイトの構築、運用支援といった分野のアプリは使う機会すらありません。
中にはDTPもDTMもビデオもWebも何でもござれって人もいるのかもしれませんが、残念ながら私は違います。そのためAdobe Creative Cloudには加入していません。
Adobe CSのアップグレード周期が2年で、CS5→CS6へのアップグレード代は約10万円だったので、「月5,000円ずつの12万円ポッキリでどれでも使い放題」は割高です。
しかもサブスクリプションだと、契約を止めたらアクティベーションが通らなくなるので、以後は過去の制作データをいじれなくなります。でも、買い切りなら以後のアップグレードをパスしても互換データを半永久的に扱えます。その両者は「近所の漫画喫茶の会員証を持っている」と「こち亀の全巻を持っている」ぐらいの違いがあります。
というわけでAdobeの「あなたはどうなればサブスクリプションに参加しますか?」には以下のように答えました。
- Illustrator、Photoshop、InDesign、Acrobatだけで半額以下のプランが提供される
- 任意の数のアプリだけのセットで割安なプランが提供される
古い小話の「1個1,000円のメロンが2個なら1,500円。どうだ?」「じゃあその500円の方を1個ください」ってなもんです。