来る総選挙後は、自民党中心の政権樹立という運びになりそうな気配です。中には自民党で単独過半数なんて予想も出てますね。
なにしろ「民主党には懲り懲りだけど、他も頼りないので消去法的に自民党かな」という人が多いみたいで。でも、本当にそれでいいのかなって気もします。だって「仕方ないから自民党」みたいな投票行動を取ったら、多くの人が抵抗感を感じている原発や消費税の増税にも賛成したことにされるのだから。
そりゃ財政に余力があり、かつ原発事故の前だったなら、自民党に任せるのは良策だと思うけど…。
今度の政権交代にからみそうな各党への私の寸評は以下の通り。
民主党・・・・・・論外。能力不足が露呈した嘘つきな「自民党の劣化コピー」
自由民主党・・・・根っからの浪費体質。大借金と巨大利権の構造、しがらみを作った張本人
公明党・・・・・・自民党の小粒なオマケ集団。議席の補完勢力
日本維新の会・・・理念を捨ててでも勝馬に乗りたい代表代行と自民系老人の政略結婚の所帯
みんなの党・・・・政略結婚を選んだ維新の会の代表代行の内縁の妻(今でも本命)
日本未来の党・・・急速培養された発育不良の大型新人
まあ、長年政権を担った自由民主党には安定感を感じるのは解らなくもありません。戦後日本の良い時代はずっと自民党の政権だったので。でもそれは高度成長期の溜めがあったからできたこと。潤沢な財源をたのんで利権、利益誘導で身内の繁栄を呼び込みつつ、反対の声を押さえ込めたから上手くいってたわけです。
そのスタイルが体に染み付いているので、政権に返り咲いたらまた借金を増やしてくれるのでしょう。自民党には業界団体をバックにつけた立候補者が大勢います。このまま下馬評通りに選挙で大勝ちするなら組織票が入ったのでしょうし、当然ながら当選した議員は支援団体の意に沿うべく活動します。
そうして新政権に近しいところだけは瞬間的に潤うかも知れません。経団連の加盟企業などは優遇されるのでしょうが、その一方で「金融緩和に踏み切っても思ったほど経済が活性化せず、消費税を上げては経済を冷え込ませ、膨らんだ借金の利息を返すためにまた借金ならぬ増税を急ぎ…」という悪循環に陥るのが目に見えています。原発の再稼働も、政財界の利権を守るべく、なし崩し的に進められるのだろうし…。
いや、自民党も下野を機に変わっていれば話は別ですが、総裁ですら安倍晋三の返り咲きという有り様。これがせめて堅物の石破総裁だったなら「自民党も少しは変わったのかも」と思えたのですがね。
だいたい過去にも小泉郵政選挙で大勝した自民党政権が阿倍→福田→麻生と続いて政権の座から転落し、やはり大勝した民主党政権も鳩山→菅→野田と続いて行き詰まりました。ここでまた自民党を大勝させてしまうと参院選で揺り戻しが起きて国会運営がギクシャクし、意固地な政権が強行手段に出て、さらに国民の間に不信感がつのって…というパターンが繰り返されそうな気がします。皮肉にも、議席を持ちすぎると、かえって政権運営に支障をきたすわけです。
よって、今回は自公だけでは過半数には少しばかり足りないってぐらいに留めるのが絶妙なバランス感覚ではないかと。もちろん狙ってできることでもありませんが。
ああ、自公で過半数に達し、維新の会が袖にされ、凋落著しい民主が無視されるさまは、それはそれで見てみたい気もしますが…。
さしあたり私の小選挙区の立候補者は民主・自民・共産・みんなの4名のみ。もちろん共産党という選択はないので、みんなの党しか残ってないや…。
さて、比例区の投票先はどうしようか。決め兼ねている人にはこんなサービスもありますよ。