先日、Nikonがミラーレスカメラの上位モデル「Nikon 1 V2」を発表しました。これ、いいですね。形がクラシカルなカメラっぽくなりました。ホワイトモデルのグリップが黒なのも、OLYMPUS OM-Dの成功に倣ったのでしょう。
前モデルのV1ではストロボが外付けだったものの、V2では内蔵されています。それでいて意外にもV1より軽量化されています。
ただし、小型化に伴いバッテリーが一眼レフのD800・D600・D7000と同じEN-EL15(1900mAh)からEN-EL21(1485mAh)に変更されました。消費電力が大きく向上しているのでなければ撮影の枚数や録画時間は減りますね。
また、気になる点はISO感度が160~6400に変更されていること(V1は100~3200)。ひょっとしたらこのシリーズでは160も絵は変わらないのかも知れませんが、上位機種なのに100を維持していないのはちょっと残念な気がします。
逆に面白いのはオプションの「ワイヤレスモバイルアダプター WU-1b」を付けることで、無線LAN機能が追加される点。今風の順当な機能ですね。
というわけで、このカメラ用に水中ハウジングを作成するのであれば、是非ともこのアダプタを接続した状態で収納できるように作って欲しいところです。そうすればハウジングにカメラをセットしたまま撮影した写真をスマホやiPadに転送できるので。
もっとも、ミラーレスカメラはバッテリーの減りが早いので、無線による写真の転送はダイビングの合間の休憩時に限られそうですが。
また、惜しむらくは拡張バッテリーパックのようなギミックが用意されていないこと。筐体が大きくはなるものの、バッテリーパックを+2個搭載して3日間ぐらいハウジングを開けなくてすむなら、ダイバーにとっては大きなメリットです。もっともそれが用意されているOLYMPUS OM-Dにも、そんな仕様の水中ハウジングはまだないようですが。
まあでも、これでNikon 1シリーズにもようやく本命の機種が登場してきた気がします。