先週、OLYMPUS XZ2が発売されました。ダイバーの間では定番感のあるXZ1の後継機種ですね。
スペック表を見るとXZ1の頃は弱かった動画などが順当に強化(HD→フルHD)され、モニターの解像度も向上しています。
一方で新たにバリアングルモニタやタッチスクリーンも搭載していますが、それらは水中で使うことはありません。内蔵メモリーの容量やデジタルズームの倍率は下がっていますが、こちらも水中利用では特にデメリットにはならないでしょう。
ということで、さっそく量販店で触ってきました。
今回、私が確かめたかったのはマニュアルフォーカスの仕様。水中でマクロ撮影をする際にピントの位置を微調整できるかどうか。結論は「可能」です。遂に実現しました。
前作のXZ1にもマニュアルフォーカスの機能はあったものの、操作が液晶モニタの右隣のサブダイヤル(十字ボタンの外周)に割り当てられていて、純正品の水中ハウジングではアクセスできなかったのですよね。サードパーティ製の水中ハウジングなら操作できるものもあるようですが、何しろ高価で…。
でもXZ2ではしっかり改善されてきました。モードをC1(カスタム1)などに設定しておき、カメラ前面にあるコントロールレバーを「アナログ」に倒すと、以後はレンズ周りのコントローラーリングでフォーカスをグリグリ調整できるようになります。
コントローラーリングは純正の水中ハウジングの上からも回せるので、Canon PowerShot S100/S110と並んで、「最も水中撮影(マクロ)に適したコンパクトデジカメ」と言えそうです。Olympusの純正水中ハウジングの作りはCanonのものよりも優れているので、むしろPowerShot S110よりも上に評価しても良いかも知れません。
私はOLYMPUSの歴代のコンパクトデジカメはあまり高く評価していなかったのですが、XZ-2は減点要素が無い良い機種だと思います。お勧めします。
注意すべきなのはアーム展開。外部ストロボやライトを拡張するためにトレイとアームを選ぶなら、コントローラーリングを回しやすいかどうかを確かめるべきですね。