NeverWetなるコーティング剤があることを知りました。効果のほどはこちらで確認できます。
市販の雨の日用の撥水スプレーどころのレベルではないですね。ビデオを見る限り、およそ何ものも寄せ付けない感じです。
そしてダイバーの私としてはついつい機材の何かに応用できないかと考えてしまいます。例えばデジカメに塗布したら素の状態で海に持って入れるようにならないか?
まあ、さすがにダメでしょうね。稼働部や接合部までは上手くコーティングできないか、ボタン類を動かすうちに剥がれそうです。もちろん撥水効果はあっても耐圧性はないのでしょうし。最初から防水・耐圧設計になっている機種でなければ、あっとういう間にリチウムイオン電池が水没して煙幕で水中がえらいことになりそうです。
ただし、ウエットスーツの表面をコーティングすると「濡れないウエットスーツ」ができそう。なぜそんなものを考えるかというと、ダイビングが終わって機材を洗って干した際に最後まで乾かないのがウェットスーツだから。胴体部分は比較的乾きやすいものの、袖と裾は湿ったままということが少なくありません。よって帰路でスーツケースからポタポタと水が垂れるなんてことも。そんな状態だと宅急便屋さんが配送を受け付けてくれない場合もあります。
でも、ウエットスーツが超撥水構造なら、そもそも水を含むことがないのではないかと。内側にもコーティングしておけば汗も吸いません。
NeverWetは濡れず凍らず腐食や菌にも強いそうですが、先々もし保温効果も備わったなら、ウェットスーツの世界に革命が起こりそう(より薄手のスーツで潜れるようになる)ですが、そこまでは期待できないのかな。
また、マスクのガラス面をコーティングすれば「くもらないマスク」「くもり止めいらずのマスク」ができるのではないかと。私の理解では、マスクがくもる原因は鼻から吐いた息が海水に冷やされてガラスの内側で微細な水滴になるからだと思うので。ガラスが超撥水状態なら水滴はガラス面に張り付きませんよね。うん、こちらの方がウエットスーツよりも現実的かも。
あと、ダイビング関連ではないけど耐久性次第では「汚れないトイレ」なんてもの作れそうです。