オリンパスがかなりやばそうだ

オリンパスがお家騒動でもってえらいことになっています。かいつまんで言うと、社長だったウッドフォードさんが同社の過去の企業買収の不審点を詳しく調べようとしたところ、唐突に解任されたのだとか。ってことは経営陣に「それをあばかれては拙い」という思惑が働いたのでしょうかね。やっぱり黒か…。

もちろん事の真相は私には解りません。ただしマーケットは敏感に反応していて、今日時点で株価は4日続落。6月に付けた年初来高値の半分以下まで落ちてしまいました。

さて、オリンパスといえば我々ダイバーにとっては最も馴染みのあるカメラメーカー。銀塩フィルムの頃は「水中カメラといえばニコン」でしたが、デジカメの時代になるとオリンパスが一躍その代表格格に躍り出ました。なにしろ早い段階から安価な純正の水中プロテクター(水中ハウジング)を積極的に投入してくれましたので。しかもCanonやSONYが省いているアクセサリシューを搭載し、レンズポートにはネジ径が切ってある親切さ。てなわけで、こと水中撮影用途に限って言えば、オリンパスのデジカメは他者に勧めやすい存在です。

そして近ごろではOLYMPUS XZ-1がダイバーの間で大人気。1/1.63型というコンデジとしては大型のセンサーを搭載しているため非常に写りが良いとの評判です。もちろん純正の水中プロテクターもあります。


OLYMPUS デジタルカメラ XZ-1 ブラック
1000万画素 1/1.63型高感度CCD
大口径F1.8 i.ZUIKO DIGITALレンズ
3.0型有機ELディスプレイ
XZ-1 BLK


OLYMPUS デジタルカメラ XZ-1用 40m防水プロテクタ PT-050

ちなみに私のダイビング仲間にはズームレンズ&フラットポートの一眼レフを使っている人がいますが、彼の撮った写真の出来栄えは何とも残念な感じのものばかり。光が届きにくい海中では2倍相当にズームするのと被写体との距離を1/2に詰めるのでは撮れる絵に雲泥の差が出ますが、何年もそれを使っていながらいまだに安易にズームを掛けるようで。そもそもコンデジで撮れない絵を撮るのでなければ一眼レフは宝の持ち腐れなので、それこそ彼なんかはXZ-1に乗り換えた方がいいように思うのですが、言っても聞かないだろうな。彼には品物のグレードや値段が重要みたいだから。

話をオリンパスに戻すと、どうにも先行き不安ですね。お家騒動もそうですが、特にデジカメ部門は2011年3月期の決算で150億円の営業赤字とのこと。BCNランキング(2011年10月10日~10月16日)にしてもオリンパスはコンデジ部門のトップ20に1機種も入っていませんし、デジタル一眼のランキングでも最高位が14位。1週だけでは何とも言えないにしても、たいへんな苦戦を強いられているのは間違いありません。コンデジ市場はとっくに飽和状態ですし、期待のデジイチ市場も横綱格のニコンが参入してきたこともあって今後劇的な挽回は難しいでしょう。ならば早々にデジカメ事業は売却して、主力の医療機器事業などにリソースを集中した方がいいのかも。このままゴタゴタが続けば企業体力もすり減り人的な開発リソースも失って、否が応でもそうせざるを得なくなるかもしれませんし。

ちなみに私はオリンパスのデジカメは一台も持っていません。xDピクチャーカードを採用していたことなどから、どうにも食指が動かなかったのですよね。

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