だそうです。今さら驚きもしませんが。
さて、これから注目なのは以下の二点。
- SoftBankとauのどちらがより多くの4sユーザを獲得するか?
- 各社の契約数にどう影響を及ぼすか?
特に気になるのは後者。中には「docomoからSoftBankには乗り換えられなかったけど、auになら抵抗感は少ない」という人は少なからずいるはずなので。もちろんSoftBank iPhoneからau iPhoneに乗り換える人も少なからず出てきましょう。
日本のケータイ市場が飽和したと言われて久しいのに、未だにSoftBankだけでも月間20万件かそこらの純増数があったりします。フォトフレームなどが売れているにしても、多くはiPhoneによるものだったのではないでしょうかね。まったく新規にSoftBank iPhoneという人は少なかったでしょうから、auやdocomoとの2台持ちするiPhoneユーザの割合がかなり多かったのではないかと。
iPhone 4Sの発売がdocomoへの追い風になるとは考えにくいものの、逆に「これまでdocomoとiPhoneの2台持ちでやってきたけど、そろそろiPhoneだけにしよう」という人がいればdocomoの契約数減少に繋がります。
あるいは「auとiPhoneの2台持ち」という人がau iPhoneに一本化すれば、auの契約数は変わらずにSoftBankの方は減ることになります。iPhone 4Sの発売で一番メリットを受けられそうなauにしても、既存のユーザがiPhoneに機種変更するだけではダメで、docomoやSoftBankからユーザを奪わないことには契約数は増えません。
ただし、auもiPhoneを扱うことによって二台持ちが解消されているとなると、遂に市場が縮小していく切っ掛けになるのかもしれません。そうすると
- 失うものがないSoftBank(iPhoenとSoftBankケータイを持つ人はいないので)がややauに食われる。純増数も半減する(auとiPhone需要を分け合う)
- docomoとSoftBankからの流入が期待できるauが盛り返すも、大きく数は伸びず(auケータイの多くがiPhone 4Sに置き換わるため)
- 当面docomoの1人負け状態が続く
ってのが順当な予想かと思いますが、どうなりますか。
もちろんdocomoもAppleの強欲な条件を丸のみしてiPhoneを扱うという手もありますが、プライドの高い彼らが毒饅頭ならぬ毒林檎を齧れるかどうか…。