ライトフィールドカメラ(Light Field Camera)はLytro自身が開発から生産までを手がけると聞いています。ならば懸念されるのは、価格と生産量。一応Lytro社は「競争力のある価格で出したい」とは言っていますが…。
理想はパテント類をライセンスして各カメラメーカーに造らせて競わせることでしょうが、そうもできない事情があるのか、そうしたくない理由があるのか。もっとも価格はともかく生産量を少なくスタートするのは良い作戦かもしれません。モノの出来栄えさえ良ければ枯渇感を煽れますので。
差し当たり試作機はこれだそうな。
流用したCONTAXの大型の一眼レフ筐体に装着されているのはズームレンズ(繰り出し式)っぽく見えます。というか、ライトフィールドカメラではレンズはどんなものを使うのでしょうか。ピント合わせをしなくていいということは、レンズ端のすぐそばから無限遠までしっかり写せることを意味しているのでしょうか。
まあ、ピント合わせはなくとも画角や撮影倍率の観念は残るので複数のレンズを用意してくるはずですが、ひょっとして我々が考えているような従来の一眼レフ風のレンズの区分け、ラインナップにはならないのかも。
それと光学式の手ブレ補正機能は付かなそうな気がします。先日もSIGMAがNikonに特許侵害で訴えられていましたし、この分野は各社のパテントでがんじがらめなのではないかと。もしそうならば、やっぱ、「Nikon製ライトフィールドカメラ」「Canon製ライトフィールドカメラ」「SONY製の…」といった具合に実績のある各社が手がけ、それぞれ特徴のある製品が多数登場してくれれると面白いとのですが。
他にも気掛かりな点はいくつもあります。例えばカメラは何を手がかりにストロボの光量を調節するのか。
それとファインダ内の像。理屈から行くとファインダ(もしくはEVFか液晶モニタ)には被写界深度の深いのっぺりした像が写っていて、それを見ながらシャッターを押すのが都合が良いように思うのですが、どうだか。
シャッタースピードは?動きのある被写体は得手?不得手?コンデジ並の小型化は可能?
興味はつきません。続報が楽しみです。