毎年四月に池袋で開催されるマリンダイビングフェアですが、先の大震災の影響を受けて今年は7月8日~10日に延期になりました。
イベントに合わせて馴染みのダイビングショップスタッフが帰国予定だったこともあり、残念な気もしますが、しかたないですね。南方のイメージをいだかれがちなダイビング業界の会社は意外にも東北地方に拠点を置いているところが多いと聞きますし、あの震災の三週間後では…。
先日、都内の水中カメラの専門店に顔を出した際、居合わせた他のお客さん達の不運な境遇を聞きました。その人は馴染みの志津川(宮城県)のダイビングショップに機材一式を預けていたところ、大津波ですべてもってかれてしまったのだそうです。それもショップの建物ごと…。
不幸中の幸い、スタッフの皆さんはご無事だったそうですが、かの地の状況があのとおりでは、ショップの再建はおろか地域復興もなかなか進まないでしょう。それに海には町から流されたものがあれこれ沈んでいるかもと思うと、ダイビングどころじゃないですね。
ともかく今年のマリンダイビングフェアは夏まで延期と決まりました。もちろん気にかけるべきはダイビング関係者だけではないものの、その頃までには我々遠くにいる個人がどんな支援ができるかが、より具体的に示されているかもしれません。