懐かしのMac互換機に思いを馳せる

私の家の押し入れの角に大きな箱が二つあります。一つはパソコン、もう一つが17インチCRTモニタです。押し入れにはまだ余裕があるものの、今後使うあてもなく無駄に空間を占めているので、この際捨てようかと。

通常、PC類の廃棄には費用がかかりますが、最近では無料回収業者もあるようです。なるほど、古い機械ほど希少金属をふんだんに使っている傾向があるため成り立つのだそうで。都市鉱山ってやつですね。

ちなみにパソコンの方は知る人ぞ知るAkia製Mac互換機。13年くらい前、Macにはサードパーティ製互換機があったのですよね。ジョブズがAppleに返り咲いてすぐに止めさせちゃいましたが、当時、本家よりちょっと高性能なものが割安に買えたので飛びついたのを覚えています。HDDが80MB、RAMも4MBぐらいで約50万円だったかな。

思い起こせばあの頃のAppleは最悪の状況でした。Windowsに押されてシェアは激減し、起死回生策だった互換機路線も自分たちの首を絞める始末。しかも次世代OSの開発もことごとく頓挫し、ほとんど命運は尽きたかという有り様でした。振り返るに、もしあのタイミングでジョブズがNeXT STEPを引っさげて復帰していなければ、Appleの歴史は前世紀中に終わっていましたね。差し当たりMac互換機はAppleにとっては「封印したい過去」みたいなものでしょうか。名残惜しいけど、もう起動もしないので捨てちゃいます。

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