ハウジングセットの欠陥を発見

Seatool社HX5V用ハウジングの本体は少々癖があるものの、まあまあの出来映えという印象です。

M67マウントタイプ AD-CUM67-G10ただし、オプションのレンズアダプタである「M67マウントタイプ AD-CUM67-G10(写真)」を装着すると、何とも深刻な欠陥が浮かび上がりました。ワイド端で四隅が大きくケラレてしまうのです。解消する
には実にx2.4の位置までズームを効かせる必要があります。

アダプタはレンズポートカバー(右写真の四角いパーツ)に67mm径リング部(円形パーツ)をネジ止めした構造なのですが、愚かにもネジがリングの内側で止められており、下図の黒い部分が邪魔して画角が大きくケラレてしまうわけです。

アダプタの構造図

Seatool社に問い合わせると、「マクロレンズを使わないときはアダプタごと外してくれ」とのこと。そうは言っても、このアダプタはレンズポートにぴったりはめ込むタイプなのでそうそう簡単には脱着できません。加えて、外したマクロレンズのやり場にも困ります。アダプタには紐が付けられるのですが、レンズを付けたままハウジングから垂らせば、いつかどこかに引っかけてぶち切れます。かといってレンズをアームのレンズホルダーなどに収める方法では、いざ写真を撮る際に、まずハウジングにアダプタを付け、さらにレンズを差すことになり、手順が増えてしまいます。ああ煩わしい…。

せっかくのコンデジなのですから、ワイドもマクロも手軽に撮りたいところなのに、これではあまりにナンセンス。アダプタは常時装着といきたいものです。と言うか、価格が少し上がっても良いので最初からレンズポートに67mmのネジ径を刻んでおいてもらいたいと切に願います。

結局、使えないアダプタは返品。代わりにSeatool社に掛けあって、アダプタのレンズポートカバー(樹脂製)に直接67mmのネジ径を刻んだもの(↓)を特注しました。

レンズアダプタ(改造後)

この特注品でもケラレは出るのですが、x1.3の位置までに半減。不満はあるものの、このレンズポートのサイズから、 さほど善処の余地もなさそうだったので、まあ許容範囲としましょう。

今回初めて製品を買ったSeatool社への私の評価は60点、ギリギリ及第点といったところ。何というか、ハウジングとしての要件を満たしただけで使い勝手までには考えが及んでいないのだろうなという印象です。

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